刑務所の食事がガチで美味い!実際のメニュー、量、味を詳しく解説
はじめに
刑務所の食事は不味い、臭い、冷たいなどと聞いたことがありますが実際はどうなんでしょうか?イメージ的にはものすごく貧相で質素な食事ですよね。
そこでこの記事では、刑務所の食事、メニュー、量、味について詳しく解説します。
最終更新日:2024年6月25日
刑務所の朝食はどんな感じ?
刑務所の食事は原則、炊場工場に配役された受刑者が作ります。全てのメニューは専属の栄養士が健康を考慮して開発します。朝食は麦飯orパンに汁物は必ず毎日出ます。そこにメインとなるおかずが一品、それに加えてふりかけや納豆などが付くこともあります。
これが基本的な朝食になります。
麦飯は麦の割合が刑務所によって異なるようで、白米のほうが分量が多い施設もあるし麦の割合が多い所もあります。
麦の割合が多いとご飯を箸で掴みにくく、白米にありがちなネバネバ感というよりはパラパラ感が増し食べ応えがあります。
麦飯の味は普通の白米と大差はなく好みにもよりますが普通に美味いです。
ご飯は冷飯ではありませんが、配食までに時間が掛かるので熱々とまではいきませんが普通に温かいです。
もちろん麦飯の匂いも臭くはありません。
ご飯の量は処遇によって変わります。
立ち作業の工場の受刑者はA食、座り作業の受刑者はB食、身長が180cm以上の立ち作業の受刑者はA1食、座り作業の受刑者はB1食となります。
ご飯の量は松屋や吉野家の牛丼の並盛りくらいがB食、大盛りくらいがA食とB1食、特盛くらいがA1食の量になります。
刑務所によってはパンも受刑者が一から作ります。
栃木県にある刑務所で喜連川社会復帰促進センターがパンの美味さで有名で、大きなコッペパンで下手なパン屋より美味しいです。
一般客用にもコッペパンが販売されてます。もちろん受刑者が作ってます。
パンのときは小袋のジャムが付いてきます。マーマレードやブルーベリーやイチゴジャムやチョコレートなど日替りであります。
喜連川社会復帰促進センターの場合は、朝食は毎日パンという贅沢。スーパーなどにあるコッペパンより1.5倍くらいの大きさなので食べ応えもあります。
このコッペパンを揚げパンにして甘いココアパウダーをたっぷりまぶしたものが超絶品です。
汁物の味噌汁は刑務所によって味の濃さが異なり、めちゃくちゃ味が薄い所もあれば普通の濃さの所もあります。
特に高齢者の受刑者が多い刑務所では、健康面を考慮し塩分を控えめにする目的で味が薄くなるらしいです。
汁物は温かく量は通常のお椀一杯分程で味噌汁の味は薄くても普通に美味しくいただけます。
朝の汁物は味噌汁だけでなく、コーンポタージュ、クラムチャウダー、温かい手作りのカフェオレやミルクティーなどがメニューとしてある刑務所もあります。
喜連川社会復帰促進センターなんかがそうです。意外と洒落たメニューも豊富にあります。
朝のメインのおかずはそんなに量は多くありません。小鉢に一品、或いは皿に一品ある程度。割りかしヘルシーな極々普通の朝食の一品的な物が多いです。
朝食の定番の目玉焼きは聞いたことがないですね。半生の状態だとお腹をこわす恐れがあるからだと思います。
刑務所の昼食はどんな感じ?
昼食だけは工場内にあるテーブル席で工場の受刑者と食事をします。メニューは麦飯orパンにメインのおかずが一品、その他2品のおかずが基本になるかと思います。
昼食は汁物が出ない刑務所が割と多いかと思います。その代わりとしてパックの牛乳、アセロラドリンク、レモンジュースなどが出る日もあります。
メインのおかずは豚肉か鶏肉料理が多く、量は若干物足りない感じです。その他2品のおかずは緑黄色野菜系の物が多いです。
野菜は生では出ません。必ず火を通して温野菜にします。レタスやトマトなんかの生サラダはどこの刑務所も出ないと思います。
刑務所で主流になってきてるのがレトルト食品です。
刑務所によっては大手メーカーのレトルト食品をおかずのメインとして提供してる所もあります。
ハンバーグや中華丼のレトルトなどですね。味は間違いないのでレトルト食品のが良いという受刑者もいます。
土日祝日はデザート的なメニューとして小豆のぜんざいなんかも刑務所ではよく出ます。
餅は入ってませんがぜんざいの量が半端なく多く、牛丼のどんぶりくらいに小豆のぜんざいが並々と入ってます。
甘いので好きな人は好きですが量が多すぎて食べきれない受刑者もいるようです。
刑務所の夕食はどんな感じ?
刑務所の夕食は麦飯、汁物、メインのおかず1品、その他のおかず2品となります。刑務所によって多少は違うかと思いますが大体この様なメニュー構成になります。
メインのおかずは豚肉か鶏肉系の料理が多く煮魚や焼き魚も出ます。
鳥の唐揚げ、照り焼きチキン、酢豚、豚肉と野菜炒め、鯖の味噌煮など定番のメニューが豊富にあります。
刑務所はどこも週に一回カレーライスも出ます。チキンカレーの日もあればポークカレーの日もあったりドライカレーなんかもあります。
刑務所では珍しいメニューとしてはガパオライスなど洒落たメニューも多数あります。
刑務所の特徴として大豆を使った料理も多いです。安くて栄養価の高い大豆なのでどこの刑務所でも必ず大豆を使用したメニューはあります。
刑務所では牛肉を使った料理はほとんど出ません。正月に唯一出るくらいでそのメニューは牛丼などです。
牛肉は値段が高いので通常のメニューに入れることは予算からして難しいのでしょう。
刺身などの生魚もまず出ません。生野菜同様に食中毒などでお腹を壊す恐れがあるからです。
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まとめ
刑務所の食事は比較的量が少ない傾向にあります。満腹感を得られることはあまりありません。その為、ほとんどの受刑者は痩せます。一年で体重が10kg落ちる受刑者も珍しくありません。
但し、栄養価やカロリーはちゃんと計算されてるので食事で体調を崩したりとかはないです。
味はどこの刑務所も常にレベルは向上しており、不味い刑務所を探すのが難しいくらいどこも本当に美味しいです。
下手な定食屋さんより美味しい刑務所も実際にあります。
それ故に刑務所では食事が唯一の楽しみとなるんですね。昭和の時代とは全く違い、今は驚くほどに刑務所の食事はレベルが高く美味しいのが真実です。