刑務所の生活は想像以上に快適?一日の流れを詳しく解説

はじめに

刑事裁判で実刑判決が出ると刑務所へ収監されます。

本人はもちろん、その家族、ご両親も刑務所の生活には不安をおぼえるでしょう。

そこでこの記事では、刑務所の生活、一日の流れを詳しく解説します。

最終更新日:2024年6月25日

拘置所の一日の流れ

刑事裁判で控訴期間を経て実刑判決が確定すると確定した日から受刑者となります。

このことを刑務所の隠語アカオチと言います。

この時はまだ拘置所にいて、移送先の刑務所が決まり移送されるまでの間は拘置所で1ヶ月程の受刑生活を送ります。

拘置所での一日の流れ(平日)
6時30分 起床
6時40分 点検
6時50分 朝食(15分程度)
7時40分 願い事受付
8時30分 作業開始
9時00分 運動(60分)
10時00分 休憩(15分)
10時15分 作業再開
10時30分 入浴(20分)
11時00分 作業再開
12時00分 昼食(15分程度)〜休憩
13時00分 作業再開
15時00分 休憩(15分)
15時15分 作業再開
16時30分 作業終了
16時40分 点検
16時50分 夕食(15分程度)〜休憩
18時00分 仮就寝(余暇時間)
21時00分 本就寝

拘置所での一日の流れ(土日祝日)
7時30分 起床
7時40分 点検
7時50分 朝食(15分程度)〜休憩
9時00分 余暇時間
10時00分 室内運動(30分)
10時30分 余暇時間
12時00分 昼食(15分程度)〜休憩
13時00分 余暇時間
15時00分 室内運動(30分)
15時30分 余暇時間
16時30分 点検
16時40分 夕食(15分程度)〜休憩
18時00分 仮就寝(余暇時間)
21時00分 本就寝

拘置所での一日の流れは上記のようになります。

拘置所も全国各地にあるので若干の違いはあるかと思いますが、大体どこもこのようなスケジュールになります。

刑務所の一日の流れ

刑務所での一日の流れ(平日)
6時40分 起床
6時50分 点検
7時00分 朝食(15分程度)
7時40分 出室
8時15分 朝礼
8時30分 作業開始〜願い事受付
10時00分 休憩(15分)
10時15分 作業再開
12時00分 昼食(15分程度)〜休憩
13時00分 作業再開
14時00分 運動(60分)
15時00分 休憩(15分)
15時15分 作業再開
16時00分 作業終了
16時15分 入浴(15分)
16時40分 点検
16時50分 夕食(15分程度)〜休憩
18時00分 仮就寝(余暇時間)
21時00分 本就寝

 
刑務所での一日の流れ(土日祝日)
7時30分 起床
7時40分 点検
7時50分 朝食(15分程度)〜休憩
9時00分 余暇時間
10時00分 室内運動(30分)
12時00分 昼食(15分程度)〜休憩
13時00分 余暇時間
15時00分 室内運動(30分)
15時30分 余暇時間
16時30分 点検
16時40分 夕食(15分程度)〜休憩
18時00分 仮就寝(余暇時間))
21時00分 本就寝

刑務所の一日の流れは上記のようになります。

運動や入浴の時間帯は各工場で順転するので毎日異なり、入浴の時間が15時の日はそれまでに刑務作業が終了となります。

一部の経理工場の場合は作業時間が変則的に変わります。

拘置所での刑務作業は何をやるの?

拘置所で移送待ちの時の刑務作業は、主なものとしては紙袋作りちぎり作業を自分の居室内でおこないます。

簡単な作業ばかり用意されており、紙袋を作る作業は決められた通りにただ折るだけです。デパートやお店で使う手提げの紙袋などを作ります。

ちぎり作業とはティッシュペーパーの空き箱のような厚さの紙を手で小さくちぎるだけの作業です。四角形になるくらいの感じでちぎります。

ちぎった紙はダルマなどの民芸品に使われるそうです。

他にも折り紙で鶴を折る作業など高齢者でもできるような簡単な作業ばかりが用意されてます。

拘置所での刑務作業も給料として働いた時間分、作業報奨金として支給されます。

拘置所での時給は約6円程度とめちゃくちゃ安いです。

願い事って何?

拘置所や刑務所で平日の毎朝必ずあるのが願い事の受付です。

聞き慣れない言葉ですが刑務所では当たり前のもので、必要な物を伝えたり何かをお願いする受付です。

拘置所の場合は、自弁購入は月に2回程できて、願い事の受付で生活用品、雑誌、小説、漫画本、お菓子などの購入申込をすることができます。

運動は何をやるの?

私たちが日常生活で運動の時間を毎日もうけることってほとんどありませんが、受刑者になると意外にもこの運動の時間が大事であり楽しみのひとつになります。

運動はまずラジオ体操を10分程必ず全員がおこないます。

最初は覚えることから始まります。見よう見まねにやっていると一ヶ月もすれば体が覚えてきます。

その後は個人個人で自由に運動したり、体育館の場合は卓球がある施設では卓球ができたり、運動はせずに他の受刑者と自由に会話をして楽しむこともできます。

運動の目的は、他の受刑者と会話をすることが一番の楽しみなんです。ほとんどの受刑者は運動はせずに会話をしてます。

受刑者になると作業中はもちろん、独居だと会話をする機会が休憩時間にしかなく、唯一長時間自由に会話をすることができるのが運動の時間なのです。

ストレス解消にもなるし孤独感からも解放されるので、運動の時間は運動をせずに自由に会話を楽しむことが許されているのです。

入浴はどんな感じ?

入浴は夏場だと週に3回冬場だと週に2回あります。夏場は通常の入浴以外の日にシャワー浴もあって、シャワー浴は5分、通常の入浴は15分となります。

炊場、衛生係、内装工場など一部の経理工場の受刑者は平日毎日入浴があります。

風呂場には全員分の椅子、鏡、シャワーがあり、浴槽は縦長の大きな物が2個あります。直径25m程あり、60人程が一度に入浴できるくらい大きいです。

時間が短いので体を洗うのは素早く済ませます。少しでも長くお湯に浸かりたいからですね。

入浴中は私語厳禁です。常にオヤジが監視してます。

刑務所にもよりますが、風呂場は銭湯と同じような作りで想像以上に快適かと思われます。

余暇時間は何をしてるの?

刑務所の各居室にはテレビラジオが必ず設置されてます。余暇時間内なら自由にテレビを観ることができるしラジオも自由に聴けます。

但し、刑務所によってはテレビの場合、あらかじめ録画したものを流す所もあります。ラジオは常にリアルタイムの物が聴けますがNHK FMのみの所が多いです。

余暇時間を利用して手紙を書いたり雑誌や漫画本を自由に読むこともできます。

18時以降であれば布団を敷いて横になったり寝ることもできます。

独居ではなく雑居部屋の場合は6人程度の受刑者が一緒に生活を送るので、独居よりも気を使いストレスが溜まる人も多くいるかと思います。

気の合う受刑者のみであれば独居よりも楽しいと思う受刑者も中にはいます。

雑居の場合は娯楽用に将棋オセロがあります。余暇時間にルールを守れば自由に遊べます。

雑居のみ扇風機が設置されているので夏場は独居より良いかと思います。

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まとめ

刑務所で生活と聞くと絶望感でいっぱいになるかと思います。確かに拘束されてるので自由度はシャバより明らかになくなります。

しかしながら3ヶ月も生活するとその不自由な環境にもほとんどの受刑者は慣れてきます

休憩中は受刑者のほとんどの人が笑顔で会話したり、無期懲役や10年以上の刑期の受刑者以外はほぼ悲観的な人はいません。

慣れて来ると普通に学校の寮生活をしてるのと大差がないくらいです。

刑務所によってはビジネスホテルの部屋と大差がないくらい綺麗な所もあるし、オヤジも優しい人が意外にも多くいます。

思ってる以上に快適であり、実刑だからといってそこまで悲観する必要性はありません。

懲役3年程度ならあっという間に刑務所生活も終わるでしょう。
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