刑務所の受刑者はどんな仕事をしてる?経理工場と生産工場の種類
はじめに
刑務所の受刑者はどんな仕事をしてるのでしょうか?イメージ的にはミシンで何かを縫ったり、木材を使って何かを作ったりする仕事が多そうですが実際はどうでしょうか。
そこでこの記事では、刑務所の受刑者がどんな仕事をしてるのか工場別に仕事内容を詳しく解説します。
最終更新日:2023年10月4日
生産工場と経理工場の種類
刑務所では、受刑者が仕事をする場所のことを工場と呼びます。工場と聞くと電子部品などを製造したりする仕事を思い浮かべますが、刑務所ではどんな職場でも総じて工場と呼びます。
刑務所では、工場を大きく分類すると生産工場と経理工場の2種類があります。
1工場にはおよそ30〜60人前後の受刑者がいます。
生産工場の中には、木材を使用して机や椅子などを作ったりする木工やパチンコ台を解体したりする立ち仕事の工場もあります。
どこの工場に行きたいか、どんな仕事をしたいか、こんな仕事は苦手など、あらかじめ処遇の面接官と話をした上で工場は決められます。
足が悪い受刑者や力仕事ができない受刑者は、必然的に座り作業の工場へ配役となります。
但し、どこの工場へ配役になるかは処遇の面接官と刑務官が最終的には決めるので、木工に行きたいと希望しても必ずしも希望した工場へ行けるわけではありません。
衛生係…各生産工場の班長、食事の配食
内装…刑務所内外の清掃、食事の配食
図書…本の検閲
営繕…修理作業
洗濯…衣類の洗濯
農業…農園作業
介護…障がい者の介助
刑務所によっては他にもあるかと思いますが主な経理工場は以上です。
1工場にはおよそ20〜40人前後の受刑者がいます。
経理工場は刑務所内のヒエラルキーで言えば、生産工場より上に位置するエリート工場になります。
中卒や高卒でもこの受刑者はこの仕事に向いてる、この受刑者は真面目に取り組むことができると思われれば、タトゥーなど入っていても学歴は関係なしに経理工場へ配役になることも普通によくあります。
衛生係は各生産工場の班長的な担い手となり、新人の受刑者に作業を教えたり、朝昼夕の食事の配食をおこなったりするのが主な仕事となります。
衛生係は1工場に付き6名程います。
衛生係以外の受刑者は緑色の帽子を被り作業をおこないますが、衛生係は必ず赤色の帽子を被ります。
故に、衛生係は比較的優秀で仕事ができそうな受刑者が選ばれやすく、全工場の中でも一番人気のある工場です。
水場は受刑者の食事を作る工場で、全工場の中で一番体力を必要とする工場です。
体力だけでなく精神的な強さも必要となるので、比較的身長が高く、体もがっちりしてる受刑者が選ばれやすいです。
衛生係、水場、内装などは、食事を作ったり配食をする為、完全な免業日(休日)が月に1〜2回と少ないのが特徴です。
その分、作業報奨金や仮釈放が他の工場よりも優遇されています。
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まとめ
工場と言っても学校の教室内のように各受刑者に席と椅子があり、座り作業の工場ではこの椅子に座って作業をします。各工場には必ず1名の担当刑務官がいます。学校で言えば担任の先生になります。担当刑務官は比較的優しく親身になって接してくれます。
時には厳しいですが、学校の担任とイメージ的には大差はありません。金八先生みたいな熱いオヤジも意外と多くいます。
作業中は、担当刑務官以外にも副担の刑務官やヘルプの刑務官も居て常に監視されてます。
わき見をしたり誰かと不正交談をすれば厳しく怒られ、場合によっては連行されて調査となることもあります。
慣れても緊張感は少なからず常にあるので、一般社会での仕事とはまた違い、それ故に時間が経つのがものすごく早く感じます。