パチンコの期待値の計算式!アプリを使ったエクセルシートの作り方
はじめに
パチンコの期待値を計算をする時、Googleが無料で提供してるスプレッドシートのアプリを使い計算すると非常に楽で便利です。計算機を使って計算してる人もいますが、毎回計算式に数値をあてはめて計算するのは正直めんどくさいです。
そこでこの記事では、期待値の計算をスプレッドシートのアプリを使用して、エクセルシートの作り方を初心者にもわかりやすく解説します。
最終更新日:2023年10月6日
期待値の計算方法と計算式は?
パチンコでの各期待値の計算式は以下になります。- 等価交換の場合: <回転単価>
=(1R平均出玉/1Rトータル確率-250/回転率)*4
<期待時給>
=(1R平均出玉/1Rトータル確率-250/回転率)*4*1時間あたりの回転数
<期待値>
=(1R平均出玉/1Rトータル確率-250/回転率)*4*通常時総回転数
- 非等価交換の場合 <持ち玉時回転単価>
=(1R平均出玉/1Rトータル確率-250/回転率)*換金率
<現金投資時回転単価>
=(1R平均出玉/1Rトータル確率*換金率)-(1000/回転率)
<持ち玉比率を考慮した回転単価>
=(持ち玉時回転単価*持ち玉比率+現金投資時回転単価*(1-持ち玉比率))
<持ち玉時給>
=(1R平均出玉/1Rトータル確率-250/回転率)*換金率*1時間あたりの回転数
<現金時給>
=((1R平均出玉/1Rトータル確率*換金率)-(1000/回転率))*1時間あたりの回転数
<持ち玉比率を考慮した期待時給>
=(持ち玉時回転単価*持ち玉比率+現金投資時回転単価*(1-持ち玉比率))*1時間あたりの回転数
<持ち玉比率を考慮した期待値>
=(持ち玉時回転単価*持ち玉比率+現金投資時回転単価*(1-持ち玉比率))*通常時総回転数
- 期待値計算に必要な数値
1R平均出玉 | 140個 |
---|---|
1Rトータル確率 | 1/9.49 |
回転率 | 20.45回 |
通常時総回転数 | 2500回 |
1時間あたりの回転数 | 227.27回 |
持ち玉比率 | 60% |
換金率 | 3.57円 |
- 等価交換の場合: <回転単価>
(140/9.49-250/20.45)*4=10.11円
<期待時給>
(140/9.49-250/20.45)*4*227.27=2298円
<期待値>
(140/9.49-250/20.45)*4*2500=25274円
- 非等価交換の場合 <持ち玉時回転単価>
(140/9.49-250/20.45)*3.57=9.02円
<現金投資時回転単価>
=(140/9.49*3.57)-(1000/20.45)=3.77円
<持ち玉比率を考慮した回転単価>
(9.02*0.60+3.77*(1-0.60))=6.92円
<持ち玉時給>
(140/9.49-250/20.45)*3.57*227.27=2051円
<現金時給>
((140/9.49*3.57)-(1000/20.45))*227.27=856円
<持ち玉比率を考慮した期待時給>
(9.02*0.60+3.77*(1-0.60))*227.27=1573円
<持ち玉比率を考慮した期待値>
(9.02*0.60+3.77*(1-0.60))*2500=17300円
平均出玉の注意点と出玉の把握方法
期待値は回転率と1Rあたりの平均出玉がわかれば計算できます。初心者にありがちな間違いで、平均出玉とは大当たり出玉だけではなく電サポ中の玉の増減を加味したものとなります。
電サポ中に玉が減った場合はその分を差し引いた玉数、増えた場合はその分を上乗せした玉数が大当たり出玉です。
大当たり中にオーバー入賞が決まればその分が上乗せとなりますので、技術介入要素のある機種では捻り打ちで玉を増やすことが期待値の上乗せに繋がります。
アタッカー賞球数が15個なら、10R大当たり1回で65個前後の出玉を増やせます。一日にするとオーバー入賞だけで数千円の期待値が上乗せとなるので大きいです。
1Rあたりの平均出玉を計算するには、初当たり時に獲得した全ての大当たりラウンド数を足します。
例えば、3R×1回、10R×4回を初当たり時に獲得した場合の合計ラウンド数は43Rです。
右打ちが終了したら上皿の玉を全て計数機に流します。
初当たり時、上皿に玉がどのくらい残っていたのかを覚えておき、その分は合計出玉から差し引いて下さい。
この段階で厳密に細かく数える必要性は特にありません。あくまでも期待値を把握する為であり多少の誤差は必ず生じます。
初当たり時に獲得した合計出玉を、総R数で割った数値が1Rあたりの平均出玉となります。
この一連の作業を初当たり時に毎回やる必要性も特にありません。大当たり中にオーバー入賞が何回決まったかだけは毎回記録を取るようにしましょう。
電サポ中の玉の増減は毎回上皿を目視で把握する程度で構わないかと思います。20個くらい減ったとおもったらそれをメモしておきましょう。
期待値計算のエクセルシートの作り方
Googleが提供してるスプレッドシートの無料アプリを使用して、期待値計算のエクセルシートの作り方を解説します。Googleスプレッドシートのアプリをダウンロードしましょう。全ての機能が完全無料で利用できます。
アプリを起動したら、画面右下にある「+」マークをタップします。
次に「新しいスプレッドシート」をタップします。
次に「ファイル名」を入力して「作成」をタップします。
これで新規のエクセルシートが表示されますので、任意の場所の各セルに文字や計算式を入力して行きます。
今回は期待値計算のエクセルシートを作るので、順に作り方を解説します。
まずは私が簡易的に作った、期待値計算のエクセルシートのスクリーンショットを見て下さい。
今回、縦列はBとCの箇所を使ってます。
横列は1〜37まで使用してますが、期待値の箇所は18〜29の箇所を使用してます。
C20の箇所のセルには回転率の数値が入力できます。上記画像では20.45と入力されてますよね?
C29の箇所のセルには期待値が表示されてます。17301と表示されてますよね?
これらの数値は、期待値の計算方法と計算式の解説の際に使用した計算式と数値を使い作成したエクセルシートになります。
今回はこのエクセルシートと全く同じものを作れるように解説します。
これが作れるならいくらでも応用が利きますので、最終的には自分の好みに合わせて自分だけのオリジナルなエクセルシートを作ってみて下さい。
それでは解説して行きます。
C23〜C29の箇所には各計算式が入力されてます。
計算式が入力されてるセルの背景色は薄いオレンジ色に統一してみました。
濃いオレンジ色の箇所は各数値を入力してます。これらの数値を変更することで、全ての期待値(C23〜C29)が瞬時に表示されるのでエクセルシートはとても便利です。
C23〜C29の各計算式の記述方法は以下になります。
C23:=(C3/C4-250/C20)*C19
C24:=(C3/C4*C19)-(1000/C20)
C25:=(C23*C5+C24*(1-C5))
C26:=(C3/C4-250/C20)*C19*C22
C27:=((C3/C4*C19)-(1000/C20))*C22
C28:=(C23*C5+C24*(1-C5))*C22
C29:=(C23*C5+C24*(1-C5))*C21
C24:=(C3/C4*C19)-(1000/C20)
C25:=(C23*C5+C24*(1-C5))
C26:=(C3/C4-250/C20)*C19*C22
C27:=((C3/C4*C19)-(1000/C20))*C22
C28:=(C23*C5+C24*(1-C5))*C22
C29:=(C23*C5+C24*(1-C5))*C21
※入力するのは太字部分のみです。
各計算式は先程解説したものを使ってますが、これだけ見ると何が何だかわかりませんよね?
C23の持玉時回転単価の計算式で解説します。
-
=(C3/C4-250/C20)*C19
C23のセルにはこのように入力してますが、C3とは1R平均出玉が入力されてるセルを指してます。
実際にC3の場所には1R平均出玉の140と入力してますので、このセルに入力された数値が呼び出されてるわけです。
C4の場所には1Rトータル確率の9.49が入力されてます。
C20の場所には回転率の20.45が入力されてます。
C19の場所には換金率の3.57が入力されてます。
その為、実際には以下のような計算式になっています。
-
=(140/9.49-250/20.45)*3.57
そしてその答えが9.02円と表示されてるわけです。
C24〜C29もやってることは全く同じです。
これで各期待値計算のエクセルシートが完成します。
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まとめ
昨今はアプリでもエクセルシートが簡単に作れるようになりとても便利な時代になりました。本物のパチプロは間違いなくボーダー計算と期待値の計算は毎回実戦中におこなっています。
今でも計算機で計算してるプロもいますが、やはりエクセルシートだとめちゃくちゃ便利なのでおすすめです。
エクセルシートの使い方がよくわからずに今までパスしてきた人も、これを機会に是非作ってみて下さい。
私が調べた限り、ネット上にパチンコの期待値計算のエクセルシートの作り方を無料で公開してる記事はなかったので、記事として公開したのは私が初となるでしょう。
エクセルシートに触れたことがない初心者にも、可能な限りわかりやすく自分なりに書いてみました。
この記事がアプリを使ったエクセルシートの作り方の参考になれば幸いです。